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GOALコラム

【中学生・高校生必見】目標の立て方・叶え方

目標の立て方

「勉強のやる気を出す方法」の記事でお話ししたように、私は中2になってからようやく勉強に本腰を入れ始めました。

しかし、「小学1年生からちゃんと勉強していた子」と「中2までさぼっていた私」では、この時点で8年分の差が開いています。勉強時間を増やすだけでは追いつけません。「ちゃんと勉強していた子」も止まっているわけではなく、前に進み続けています。

例えるなら、自動車レースにおいて400km先を走っている時速50kmの自動車に追いつくようなものです。正攻法で追いつくには、2倍・3倍速く走らなければ、つまり2倍・3倍勉強しなければ追いつけません。

しかし、時間や体力は有限なので、現実的にできる量には限りがあります。では、どうするか?

ショートカットする=工夫するしかありません。勉強はレースと違ってショートカットしても反則にはなりません。

このように考えた私は、効率的に成績を上げる方法を貪欲に探し始めました。この記事では、私が実践して成績を上げた「目標の立て方・叶え方」についてお話しします。

​※「目標を達成するには?」と一緒に読むと効果大です。

​目標の立て方1「私は~します!」

目標の立て方のコツは決意すること

正しい目標の立て方のコツ、1つ目は「私は/僕は~します!」という言い方にすることです。

生徒たちが自由に目標を立てると、「〇〇点取りたい」とか「〇〇位以内に入りたい」というように、「~したい」「~できたらいいなぁ」と書く人が多いです。

でも、これでは目標への決意が弱いです。

目標を立てるときは、「私は/僕は~します!」「~を達成します!」「~に合格します!」というように言い切りましょう。

 

未来に行って自分が目標達成しているところを見てきたように、言い切りましょう。

 

このように結果を先にイメージすることで、脳はその状態に近づけようとします。つまり、目標達成の可能性が高まります。

目標の立て方2「期日を入れる」

目標の立て方のコツは期日を入れること

正しい目標の立て方のコツ、2つ目は「目標に期日を入れること」です。

生徒たちが自由に目標を立てると期日を入れないことが多いです。

しかし、期日を入れない目標は目標ではありません。それは願望です。「いつかできたらいいなぁ」では、いつまで経っても達成できません。

また、脳は期日を決めるとそれに間に合わせようとする習性があります。

テスト2週間前はダラダラ過ごしているのに、テスト前日にはみんな一生懸命勉強しますよね?これと同じです。

だから目標には、「私は〇〇年〇〇月〇〇日までに~を達成します。」と、期日を必ず入れましょう。

目標の立て方3「〇✕判定できる目標にする」

目標の立て方のコツは判定できること

正しい目標の立て方のコツ、3つ目は「〇✕判定できる目標にする」です。

これも生徒が目標を立てるときのあるあるですが、「部活をがんばる」とか「数学をがんばる」「いい点数を取る」のように、漠然とした目標を立てる人がいます。

しかし、これではそもそも目標を達成できたのかどうかが分かりません。

「オレは今回のテストすごいがんばった!」とあなたが思っても、他の人から見たら「いやいや、全然がんばってないから。」と思われてしまいます。

だから、目標は〇✕判定できる具体的な目標にしましょう。

具体的な目標というのは、数値が入っていたり、達成したかどうかがハッキリ分かる目標のことを言います。

・テストで400点以上取る → OK

・テストで20位以内に入る → OK

・~を終わらせる → OK

・英検2級に合格する → OK

・〇〇高校に合格する → OK

目標の立て方4「がんばれば届きそうな目標にする」

目標の立て方のコツは届きそうな目標を立てること

正しい目標の立て方のコツ、4つ目は「がんばれば達成できそうな目標にする」です。

いつも5教科200点の人がいきなり400点以上を目標にするのは無謀です。不可能ではないですが、達成には相当の覚悟と努力が求められます。

 

また、高すぎる目標は立てたときはやる気になるかもしれませんが、取り組み始めるとやるべきことの多さがストレスになってしまい、結局挫折してしまいます。逆に、低すぎる目標でもモチベーションは上がりません。

 

がんばれば達成できそうな目標であれば、「いつもは1日1時間の勉強だけど、目標点を上げたから1時間半に増やそう」と、努力の量も自分で分かります。

 

目標をずっと達成できない人は、難しすぎる目標を設定してしまっているから、いつも達成できないのです。

 

「がんばれば達成できそうな目標」は、もしかしたら目標を立てた時のインパクトに欠けるかもしれませんが、それでも達成できれば嬉しいものです。そして、達成できれば次へのモチベーションアップにもなります。

 

あなたは次のA・Bのどちらの方法で頑張りたいですか?

 

A:達成できそうな目標を立てる→達成→モチベーションアップ→次も達成できそうな目標を立てる→また達成!

 

B:高い目標を立てる→達成できない→モチベーションダウン→目標を立てることすら嫌になる

もちろん、Aの方が目標達成に向かって勉強することが楽しくなりそうですね!

目標の立て方5「達成イメージを鮮明にする」

目標の立て方のコツはイメージすること

正しい目標の立て方のコツ、5つ目は「達成イメージを鮮明にする」です。

突然ですが、何も見ないでサザエさんを描いてみてください。

では今度は、サザエさんの画像をインターネットで検索して1分間見たうえで、何も見ないで描いてみてください。

どちらの方が上手に描けましたか?

きっと、後者の方が上手に描けたでしょう。なぜでしょうか?

それは、サザエさんをイメージできたからです。

サザエさんをイメージできるとサザエさんを上手に描けます。同様に、目標達成をイメージできると目標も達成できます。

目標達成をイメージするとは、具体的にどういうことでしょうか?目標を達成できた時の自分を想像することです。

例えばテストの目標達成だとしたら、

・達成できたらお小遣いは増えますか?

・何か買いたいものはありますか?

・あなたはどんな気持ちになりますか?

・周りからどのように思われますか?

ということをイメージします。

そして、イメージしたことを絵に描いてみたり、インターネットから写真やイラストを検索して切り貼りしたりします。

報酬が目に見えている方が人間はやる気になります。何より、目標に向かって努力するのが楽しくなります。

目標の叶え方1「目標を毎日大きな声で読む」

目標の叶え方のコツは毎日読むこと

ここまでで目標の立て方はバッチリです。でも、悲しいことに人間は自分で立てた目標なのに忘れてしまうことがあります。あるいは、達成への意欲が低くなってしまうことがあります。

そうならないために、目標を紙に書いて自分が良く目にするところに貼り、毎日大きな声で目標を読みましょう。

目標を読むのは、朝起きた時と夜寝る前が効果的です。なぜなら、人間は朝起きた時と夜寝る前は意識がぼんやりしているので、潜在意識に浸透しやすいからです。

人間は意識が変わると、同じものを見ていても全く違うように見えてきます。

 

朝の占いで「今日のラッキーカラーは赤です」と言われると、昨日までは赤のものなんて意識していなかったのに急に赤の物が気になり始めます。

 

それと同じように、勉強に対する意識が変わると成績アップに必要な情報を無意識に集め始めます。

また、「絶対に目標を達成したい!」という願望が強ければ強いほど、あなたの目標達成の可能性は高まります。

「自分は絶対に目標達成できる!成功できる!」と信じる気持ちが強ければ強いほど、目標を叶えられます。「失敗したらどうしよう。」「無理なんじゃないかな。」と思ってしまうと、本当に悪い予感が実現してしまいます。

​そうならないように、目標達成への願望と自信を毎日自分に刻み付けましょう。

目標の叶え方2「カレンダーに計画を書き込む」

目標の叶え方のコツはカレンダーに記入すること

「期日・期限」にはすごいパワーがあります。

 

サッカーで1点負けている方のチームは、試合終了時間が近づくにつれて疲れているはずなのに、運動量が増えていきます。

 

このように、人間の脳には「期日までに間に合わせよう!」「期限までに達成しよう!」という力が備わっています。

 

「目標」でも「行動」でもそうですが、「これをやる」「これをやりたい」と決めても、期日を入れなければ実行されません。

 

テスト2週間前になるとテスト範囲とスケジュールが発表されます。そうしたら、テスト範囲とスケジュールから逆算して、2週間にいつどの教科を勉強するかを決めます。

 

「逆算」というのがコツです。

 

例えばあなたが「80点以上取るのにワークを3回繰り返す必要がある」人だったら、この量を2週間で終わらせる計画を逆算します。

 

「前回のテストでワークを3回繰り返したら80点だった。でも今回は90点以上を目標にしたい。」ということであれば、「ワーク3回」では足りないので「ワーク4回」が終わるように逆算してスケジュールを組みます。

 

また、テスト1日目が「数学・英語・理科・家庭科」、テスト2日目が「国語・社会・美術」だとしたら、テスト前日は「数学・英語・理科・家庭科」、前々日は「国語・社会・美術」を勉強した方が良いです。

 

このように、テストのスケジュールからも逆算して、2週間のうちいつ何の教科を何時間勉強するかを決めます。

「逆算」をできるようになると、「結局必要な勉強量をできなかった」とか「終わらなかった」ということがなくなるので、ぜひ逆算力を強化しましょう。

そして、その日に決めた勉強時間・量を実行できたらカレンダーに〇を記入します。人間は何かを達成できると快感物質であるドーパミンやアドレナリンが出るので、こうするとテスト勉強が毎日楽しくなります。

また、〇✕を記入することで自分の勉強が順調に進んでいるのかどうかが一目でわかります。

​まとめ「目標の立て方・叶え方」

目標の立て方 5ステップ

  1. 目標は「私は~を達成します!」と書きましょう。

  2. 目標には期日を入れましょう。

  3. 〇✕判定できる目標にしましょう。

  4. がんばれば届きそうな目標にしましょう。

  5. 目標を達成できた時のイメージを鮮明にしましょう。

 

目標の叶え方 2ステップ

  1. 目標を毎日大きな声で読みましょう。

  2. カレンダーに計画を書き込みましょう。

「目標の立て方・叶え方?」いかがだったでしょうか?これを実践すれば、あなたもきっと目標達成のプロになれます。次のテストでさっそく実践してみてくださいね。あなたが成績アップを実現できることを願っています。​

参考

きこ書房発行 ナポレオン・ヒル著 「思考は現実化する」

​サンマーク出版発行 アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ著 「ブレイン・プログラミング」

小川大輔

執筆者紹介

  • 自立学習塾GOAL代表 小川大輔

  • 大学1年生で家庭教師のアルバイトを始めて以来、教育一筋12年(家庭教師3年、学習塾9年)。

  • 個別指導と集団指導の両方での指導実績あり。

  • ​生徒指導だけでなく​人事・総務・広報など学習塾の業務を幅広く経験し、2020年に自立学習塾GOALを開業。

  • 教育や成功哲学に関する研究をライフワークとする。​

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